久しぶりに通りかかった道。
そこで長く人が住まなくなったような1F建ての家を見かけた。
その家の事は良く知らないが、どこか暗い空気を持っていて心に残った。
夢を見た。
それはまだ小さな頃の自分。
1人の友人との学校の帰り道。
いや、自分はその友人が誰だか分からない。
記憶の外に忘れてしまったのだろうか。
そういえば、ある頃まで親しかったような気がする。
そして、突然彼はいなくなった。
なぜいなくなったのかは覚えてない。
夢から覚めた。
新聞を取り出し、ざらっと流していると、地元の記事があった。
15年前の事件の話。
そして、もうすぐ時効になるという話。
小さく掲載された写真には、夢でみた友人が掲載されている。
自分はその友人は知っていたはずで、そんな事件があったならきっとずっと覚えている。
なぜ忘れてしまっていたのだろう。
夢を見た。
1人の友人との学校の帰り道。
その友人の親は今日は留守だという。
だから、ゲームがやり放題だからって、家に誘われた。
そこは1F建ての小さい家。
自分が知らなかったはずの小さい家は、忘れていた友人の家だったようだ。
なぜそんな事を忘れていたのだろうか。
それとも忘れたくて記憶の片隅にしまいこんでしまったのだろうか。
新聞の記事、人が住まなくなった家。
そして友人が小さな自分と親しくて、それを忘れてしまったこと。
何か紐が解かれるようにすこしづつ思い出す。
「ねえ。ゲームをしようよ」
その友人が笑顔を向けてくる。
何か冷たいものを感じながら、横に並んでゲームを始める。
「覚えてる?」
「何?」
「あの事だよ。君が僕を」
突然息が苦しくなる。
コントローラーのケーブルが首に絡んでいる。
そうだ。
自分はこの友人も家も事件も知っていた。
そしてそれを無かったものだと思い込み全てを無理やり忘れた。
あの時、ゲームでイザコザを起こして、そしてコントローラーのケーブルで友人を・・
苦しさから友人の方を振り向くと、そこには友人ではなく、自分自身の姿がある。
恐怖で震え、後悔にまみれ、薄れ行く意識の中でこんな事を思う。
「XBOX360みたいに、コントローラーがワイヤレスだったら、こんなことにはならなかった。XBOX360だったら・・・・XBOX360だったら・・・」
夢から覚めた。
そこは早朝の自分の部屋。
TVにはゲームが映っていて、コントローラのケーブルが、変に腕に巻きついている。
そういえば、昨日は久しぶりに別ののゲーム機を立ち上げた。
ケーブルがついたコントローラーに鬱陶しいとか思いながらプレイしていたら、そのまま寝てしまったようだ。
だから、あんな悪夢を見てしまったんだろう。
ケーブルを解き、XBOX360のワイヤレスコントローラーを手に取り、そのコントローラーでXBOX360を立ち上げた。
XBOX360に接続しているIpodに入っている爽快な音楽を選び選択した。
部屋には朝らしい音楽が充満している。
今日もXBOX360から1日が始まる。





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