不審者が不審者になる

[ その日のこと ]
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それは深夜の帰宅途中の話。

我が家のかなり近くまで、急ぎ足で歩いていると、前に同じ方向に向かう女性がいた。
彼女の歩行先は明らか我が家に向かっている。

その背中から家の住人ではないかとは思ったけど、こんな夜中に誰だろう?と少し足を遅めたら、前の女性が突然立ち止まった。

彼女は振り返って、後ろを歩く私の顔を見る。
私も彼女の顔をなんとなしに見るが、やっぱり知らない人だ。

家の門まであと10M。
私と門との直線状を今度は早く歩く彼女。

その足は我が家の門へ向かい、その近くで立ち止まった。
本当に今から訪問ですか?って勢いだ。
私は、家をスルーしてどっかいくわけにもいかず、仕方無しに彼女の方へ歩く。
というより、彼女が家の門の前に立つからどうしようもない。

私としては「こんな時間にウチに何か用ですか?危ない人ですか?」って感じだったが、おそらく彼女は「ここ私の家なんだからついてこないでっ!!私を襲わないで!!」という作戦だったんだろう。

私は彼女が不審に思えたが、彼女は私を不審者だと思っている。
それは明らかだ。

立ち止まって待つのは怪しすぎる。
声をかけると相手の警戒が増大するだろう。
それでいて早歩きで立ち去ったら、ストーカーと認めるようなものだ。
普通に彼女のほうへ歩くしかない。

彼女との距離は2Mで、家の門まで3M。
彼女は恐怖しながらこちらを向く。

勘弁してほしいと思いながら、指で我が家を軽く指す。
「ここは私の家で、あんたにゃ興味ないよ」っていうジェスチャーだ。

今にも叫びそうで、硬直気味の彼女のすぐ横を通って、門を開ける私。
再び歩き出す彼女。
とりあえず、何事もなかった。

なかったけどさ。
まじで叫ばれそうだったよ。
そういう意思が感じられたもん。

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このページは、sukaが2005年6月30日 03:14に書いたブログ記事です。

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