この地球で、現在最もエバリ散らしているであろう、ミジンコ以上のサイズを持った生き物は、人間様だろう。
もっと小さな世界から見ると、全く違う生き物が幅を利かしているのかもしれないが、とりあえずは人間様だろう。
その人間様の世界での話だ。
ある人間様の城に、アリンコが大量発生した。
人間様は、最初はアリンコにもアリンコの生活があると思って、放っておいたんだ。
アリンコとキリギリスの童話を思い出したのかもしれない。
この時期に一生懸命働かないと、食っていけないだろうと。
だけどそれが何日も続くと、人間様はアリンコが城に入る事を嫌がるようになった。
アリンコのマナーがなっていなかったんだ。
人間様の城に入った時、ちゃんと決められた道を通らなかったのがいけなかった。
人間様の上を歩いていけないと、しっかり城のルールに書いてあったのに。
人間様に嫌われたアリンコは無残だった。
いつも人間様の城にある厨房に通っていたアリンコ達は、特に無残だったよ。
一顧だにせずに、80度の熱湯で煮殺されたんだ。
それ以来人間様の城に訪れるアリンコは減った。
確かに減ったよ。
人間様は、さぞ満足だろう。
だけどそんな事許されるのだろうか。
アリンコだって同じ生き物で、同じ地球に暮らしている。
人間様は何様なんだろう。
そもそもアリンコは、どこが人間様の城で、どこがそうじゃないかって、まったく解っちゃいないんだ。
だってアリンコ様の世界では・・・





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